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ルーターマガジン
読書好きの文系高校生の私がプログラマーとして働き始めるまでの話
あなたが理解していなければならないことは、Rubyが基本的には文章で組み立てられているということだ。(中略)つなぎ合わせれば小説にだってなる。この小説は人が読むこともできるが、コンピュータにも読めるのだ。
ホワイの(感動的)Rubyガイド、第三章より引用
こんにちは、今年4月から私立大学文学部に入学します、高校生アルバイトの河野です。好きな本は行成薫「名も無き世界のエンドロール」です。よろしくお願いします。
今回は、私が株式会社ルーターに採用いただいてからの振り返りと共に、文系の私がプログラミングを学んで良かった3つのこと、ルーターに入って良かった3つのことをご紹介します。
私が株式会社ルーターで勤めさせていただくまで
元々私は6歳の頃からインターネットに触れており、小学生の頃からFlash Playerの動画を兄や友達と一緒に見たり、ゲームをダウンロードして遊んだりするなどして、携帯電話よりもPCに熱中していました。
しかし、中学校、高校に進みスマートフォンが普及してからは、パソコンを起動する機会がどんどん減り、加えて私は読書に熱を出すようになり、パソコンを起動するのはレポートを書く時だけになりました。
そんなある時、高校2年生の時の情報の授業で1年間R言語を学ぶことになり、自分が書いたコードが予測通りに動いた時の面白さに、パソコンに熱中していた時の楽しさを思い出し、その経験からプログラミングについてもっと知りたいという気持ちが生まれるようになりました。
高校3年生になり進学先が無事決まった私は、プログラミングのバイトをやってみたいという気持ちから学生可のエンジニア求人を探し、株式会社ルーターにたどり着きました。業務未経験者歓迎とは書いてあるが、理系大学生どころか文系高校生の私を雇ってもらえるのだろうか…と不安に思いながらも応募することにしました。実際に面接を受けた際には、文系だから、高校生だから、という偏見もなく、なぜプログラミングに興味を持ったのか、話を真摯に聞いてくださり、無事採用していただくことになりました。
研修の流れ
とはいえ、もちろん他の方々は職業プログラマーであり、私の元来のプログラミングスキルですぐに参入できるはずもなく、最初はみっちり研修をすることになりました。
挨拶を画面に出力する、といった簡単な問題から、実際にweb上のデータを変換してパソコンに取り込む、といった実際に業務で使う問題までの100問、さらにオプション研修として応用問題も20問ほどと、かなり充実した研修制度が揃っていて、プログラミング初心者の私はかなり助けられました。
文系がプログラミングを学んで得たメリット
①新しい世界に触れることが出来る
この記事を読んでいる方々はすでにご存じかもしれませんが、Hello World!という定型文がプログラミング界隈には存在しています。プログラミング学習を始める時、最初はこの文章を出力することから始めるというのが通例になっていて、日本語では「こんにちは世界」とも訳されます。
あくまでこれは定型文の1つでしかないのですが、私はプログラミング学習を通して、本当に「こんにちは世界」と思う瞬間が何度もありました。プログラミングを学ぶと、世界の見え方がかなり変わってくると思っています。
②論理的思考力が身に着く
私たち人間よりも、コンピュータの方が論理的な存在であることは間違いありません。
そして、私たちがプログラムを組んで実行する時、エラーが出ることがよくあります。この時、コンピュータが間違っている確率はほぼ0%なので、 「君は絶対に間違っている」と言われている気分になり、かなり凹みます(未だに慣れていません)。
しかし、やりたい動作をきちんと言語化し、書いたプログラムを一行ずつ見直していくと、どこかで必ずミスが見つかります。このような試行錯誤をしていくうちに、この動作を行うためにはどのようなプログラムが必要か、といった論理的に考える力が少しずつながらついてきたと感じています。
③貴重な体験ができる
大学の文系学部に進学する人、もしくはした人はこの日本に何百万人以上も存在しています。しかしその中で、プログラムを書いてお金を頂いたという体験をしている人は何人いるのでしょうか? 後述しますが、株式会社ルーターという場所の特異性もあり、他の学生と比べてかなり特別な体験ができているなという実感があります。
株式会社ルーターに入ってよかったこと
①職業プログラマーの方々からアドバイスをもらえる
プログラミングを学習する上で、書いたコードにアドバイスをもらえるという事が学習速度を大幅に速めてくれました。なんとなくでコードを書いたり、ネットで調べたやり方をそのまま写したりすると、まず間違いなくバレます。そして、アドバイスを参考に書き直すと、最初のコードの1/3の量になった、ということがよくありました。
また、プログラミングでは同じ動作でも様々なやり方がありますが、実際にはどのやり方がいいのかを経験則から教えていただけることがあり、これは独学で知ることはできなかったなと思います。②社内の雰囲気が良い
入社する前は、プログラマーはみんなイヤホンをつけて作業に集中していて、話しかけると睨まれる、というかなり失礼な偏見を持っていました。株式会社ルーターでは業務中のイヤホン、ヘッドホンが禁止されており、またそれだけでなく、周りの社員さん、アルバイトさんに質問をすると、かなり丁寧に答えていただけるので、とても働きやすいなと思っています。
もちろん、調べたらすぐにわかることを質問するのはご法度ですが、気楽に質問できるのは嬉しいです。
③学習本が大量に置いてある
プログラミングを学ぶ上でよく使うのが学習本です。しかし、1冊あたり2000~3000円のものが多いので、学生としてはなかなか気軽に買いづらいというのが本音です。
この写真はルーターのオフィスにある学習本の一部です。これらを借りて、家で学習することが出来るシステムになっています。私は研修を進めつつ、名著と名高いDustin Boswell、Trevor Foucher「リーダブルコード」を借りて移動時間に読むということをやっていました。
おわりに
プログラミングと聞くと、理系のやることだと拒否反応を起こす文系の人は多いと思います。しかし、プログラミングと文章を書くことは、様々な点で似ています。
もうすぐ新年度が始まり、全く新しい生活が始まる人もいるでしょう。もし、何か新しく始めようかなと迷っている人がいれば、ぜひプログラミングを始めてみてはいかがでしょうか?
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